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株式投資 銘柄選び No.6 PBR根拠(候補)

現在、弊社では経営コンサルティングの際に多くご質問をいただく資産運用についてのブログを更新しております。

テーマは「100万円をいくらに増やせるか!」です。

証券会社選び、投資先選定の根拠、株主優待の紹介、アニュアルレポートの見方、用語解説、株価の推移、社会情勢と株価の関係などもまじえながら、実際に運用を行いそのレポートを公開しています。

 

下記のテーマごとに1つ、合計10銘柄(1銘柄10万円の予算)を購入していきます。
まず、1テーマにつきスタッフが選んだ銘柄を3つずつ紹介。
その後、社内決済で1銘柄にしぼり、購入するという流れです。

 購入銘柄のテーマ 10種類  購入した銘柄
   1.ROAを根拠に1銘柄 朝日ネット(東証一部3834)
   2.ROSを根拠に1銘柄 新日本科学(東証一部2395)
   3.PBRを根拠に1銘柄
   4.PERを根拠に1銘柄
   5.環境問題に力を入れている会社の銘柄を1銘柄
   6.テレワークに関連する銘柄を1銘柄
   7.新型コロナに関する銘柄を1銘柄
   8.菅総理に関する銘柄を1銘柄
   9.埼玉県の会社の銘柄を1銘柄
  10.三重県の会社の銘柄を1銘柄

 

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前回のブログは、2番目のテーマ「ROSを根拠」とし選んだ銘柄(新日本科学:東証一部2395)を購入するレポートでした。

今回からは、3番目のテーマ「PBRを根拠」とした銘柄選びをレポートしていきます。

 

PBR(株価純資産倍率)とは、1株あたりの純資産に対して何倍の株価で株が買われているかを表し、会社の資産に対して株価が適当な水準なのか、高いのか安いのかを判断する企業の成長性分析の指標の一つです。
一般的には1倍以下であれば割安、1倍以上なら割高とされます。

 

まずスタッフが選んだ3銘柄を紹介します。

 

 

1.日東ベスト(コード:2877)[JASDAQ]

こちらの会社は弊社がレポートした「日本縦断 ROA分析」で登場した会社です。

会社についての詳細はこちらをご覧ください。 → 日東ベスト「日本縦断 ROA分析」ブログ

日東ベスト

※参考資料:EDINETより   

決算 期末株価 (A) BPS 1株当たりの純資産 (B) PBR (A)/(B)
H29.3 1,120 1,025 1.09倍
H30.3 910 1,095 0.83倍
H31.3 790 1,133 0.69倍
R2.3 923 1,136 0.81倍
R3.3 780 1,190 0.65倍

 

≪選んだ理由≫

・R3.3月期は新型コロナウイルスで休校となった学校給食や外食において冷凍食品の売上が減少となったが、缶詰部門の売上は増加。
・新型コロナウイルスの影響を受けながらも純資産額は安定。
・介護食の販売も行っており、高齢化社会の中でこれからも需要が増える可能性がある。
・下記、ROA、ROS、PER分析

日東ベスト H31.3月期 R2.3月期 R3.3月期
ROA 1.6% 1.0% 1.9%
ROS 1.8% 2.7% 1.9%
PER 13倍 25倍 14倍

 

 

2.東京エネシス(コード:1945)[東証一部]

こちらの会社はレポートしたことがないので、簡単に概要を説明します。
→HP:株式会社東京エネシス

こちらの会社は1947年創業。水力発電所工事、変電所工事を中心に事業を展開。その後、火力発電所工事、原子力発電所工事に進出。
近年は再生可能エネルギー関連事業を開始。海外事業を展開するための拠点づくりやバイオマス発電事業へ取り組みを進めている。

東京エネシス

※参考資料:EDINETより   

決算 期末株価 (A) BPS 1株当たりの純資産 (B) PBR (A)/(B)
H29.3 958 1,666 0.57倍
H30.3 1197 1,734 0.69倍
H31.3 985 1,812 0.54倍
R2.3 822 1,841 0.44倍
R3.3 916 1,897 0.48倍

≪選んだ理由≫

・R3.3月期は新型コロナウイルスの影響を受け、工事の延期が発生し売上高が減少するも、これまでの業績は波がない。
・純資産と総資産が右肩上がりで増加している。
・現在、鳥取県境港市で木質バイオマス発電所を建設中(令和4年完成予定)。環境へ配慮した取り組みが計画されている。
・下記、ROA、ROS、PER分析

東京エネシス H31.3月期 R2.3月期 R3.3月期
ROA 4.1% 2.8% 3.1%
ROS 7.3% 5.9% 6.6%
PER 10倍 12倍 11倍

 

 

3.ヤマダホールディングス(コード:9831)[東証一部]

こちらの会社はレポートしたことがないので、簡単に概要を説明します。
→HP:株式会社ヤマダホールディングス

こちらの会社は1973年創業。
家電・情報家電等の販売及び住まいに関する商品販売を主な事業としています。

ヤマダホールディングス

※参考資料:EDINETより   

決算 期末株価 (A) BPS 1株当たりの純資産 (B) PBR (A)/(B)
H29.3 555 697 0.79倍
H30.3 638 731 0.87倍
H31.3 546 723 0.75倍
R2.3 431 721 0.59倍
R3.3 597 792 0.75倍

 

≪選んだ理由≫

・業績が右肩上がり。
・新型コロナウイルスの影響で増えたおうち時間で家電等の売り上げ増加。新しい生活様式の影響はまだ続くと考える。
・下記、ROA、ROS、PER分析

ヤマダホールディングス H31.3月期 R2.3月期 R3.3月期
ROA 1.2% 2.1% 4.1%
ROS 2.3% 2.9% 5.6%
PER 30倍 15倍 10倍

 

 

以上が「PBR(株価純資産倍率)を根拠」に選ぶ銘柄の候補に挙げた3銘柄です。

ここから社内決済で1銘柄に絞ります。

次回のブログは、「購入銘柄決定」をレポートします。

 

 

staff/teratani

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