直近5年間の推移分析
飯塚式経営改善計画の第3段階、現状分析では、まず自社分析として直近5年間の決算書、税務申告書の推移分析を行います。
これにより、過去から現在までの業績の推移が把握できるようになります。
ポイントは、まずは、細部にとらわれず、全体像を俯瞰するということです。
その後徐々に細部の分析を行います。
(1)損益計算書の推移分析
まず、売上高、原価原価、販管費、利益の推移を分析します。
その際には、金額の推移だけでなく、売上に対する比率の推移も分析します。
全体像が把握出来たら、売上高、売上原価については、上位5社の推移、取扱商品上位5品目の推移を分析します。
販管費については、人件費、法定福利費、地代家賃、広告費、減価償却費といった金額が大きくなるものから推移を分析し、徐々に消耗品費、交際費、会議費、通信費、旅費交通費、リース料、租税公課といったものまで推移を分析ます。
(2)貸借対照表の推移分析
まず、流動資産、固定資産、流動負債、固定負債、資本金、自己資本の推移を分析します。
次に、現金、預金、売掛金、在庫といった流動資産の推移を分析します。
固定資産の推移を分析する際は、固定資産台帳も使います。
資産が把握出来たら、負債に移ります。
買掛金、未払費用、未払金、未払税金、預り金といった流動負債を分析します。
そして、銀行借入金、役員借入金の推移を分析します。
(3)税務申告書の推移分析
法人税、県民税、市民税、消費税の推移を分析します。
これは、キャッシュフローの分析に役立ちます。
この、直近5年間の推移分析だけで、かなり会社の状況は把握できます。
自社の状況を把握できなくなっている経営者の方は、是非ご相談ください。
財務コンサルタントが丁寧に解説いたします。
株式会社BPCブレイン
代表取締役/経営コンサルタント 飯塚智治