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株式投資 銘柄選び No.9 PER根拠(決定)

現在、弊社では経営コンサルティングの際に多くご質問をいただく資産運用についてのブログを更新しております。

テーマは「100万円をいくらに増やせるか」です。

証券会社選び、投資先選定の根拠、株主優待の紹介、アニュアルレポートの見方、用語解説、株価の推移、社会情勢と株価の関係などもまじえながら、実際に運用を行いそのレポートを公開しています。

 

下記のテーマごとに1つ、合計10銘柄(1銘柄10万円の予算)を購入していきます。
まず、1テーマにつきスタッフが選んだ銘柄を3つずつ紹介。
その後、社内決済で1銘柄にしぼり、購入するという流れです。

  テーマ 10種類  購入した銘柄
1  ROAを根拠に1社 朝日ネット(東証一部3834)
2  ROSを根拠に1社 新日本科学(東証一部2395)
3  PBRを根拠に1社 ヤマダホールディングス(東証一部9831)
4  PERを根拠に1社
5  環境問題に力を入れている会社の銘柄を1社
6  テレワークに関連する銘柄を1社
7  新型コロナに関する銘柄を1社
8  菅総理に関する銘柄を1社
9  埼玉県の会社の銘柄を1社
10  三重県の会社の銘柄を1社
番外編  決済の根拠レポートはこちら
株式投資 銘柄選び No.7 PBR根拠(決定)
東京電力HD(東証一部9501)

 

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前回のブログでは、4番目のテーマ「PERを根拠」にしスタッフが選んだ3つの銘柄を紹介しました。
今日はその3つから社内決済で絞った銘柄を1つ(購入する銘柄)発表します。

 

まずスタッフが選んだ3銘柄は下記です。

① カンダホールディングス (コード9059)
② タカショー       (コード1945)
③ ヤマックス       (コード9831)

この中から購入する1銘柄は下記となりました。

 

 

≪ 社内決済 結果 ≫

 

銘柄 : ①カンダホールディングス [東証二部 コード9059]  → HP

 

≪ 社内決済 分析 ≫

3社ともコロナ禍でも増収増益の企業のため今までで一番社内決済が難しかった。
その中でもタカショーが、新しい生活様式としてのテレワークに対応するため郊外に移住した人などの需要が見込まれるのではないかと、直感で感じたが、株価チャートを見ると、既にコロナ前の倍の株価になっていて、今から買うのは怖い。コロナショック前のR2.1月の株価約500円に対し、R3.8月現在の株価が約1,000円(PER16倍)と約100%増。

そこで、3社のホームページを見てみたが、3社とも良くて、さらに決められなくなった。
特にタカショーのHPには、「SDGsへの取り組み」のページがあり、読んでみて直感的にこの会社は伸びそうと感じた。

有価証券報告書、四半期報告書には、経営成績を説明する箇所があり、まず、我が国の状況の説明から入り、そして業界の置かれている状況の説明をし、それから自社の状況が説明されているため、この部分は必ず読むようにしている。
決算書などの「定量的情報」はもちろん重要だが、国、業界、自社の置かれている状況の説明といった「定性的情報」も、なぜ決算書の数字がそのように変化したのかを理解するために重要である。

「定量的情報」である、決算書では3社ともコロナ禍を1年経たR3.3月期(タカショーはR3.1月期)で増収増益であったため、今回は、「定性的情報」である、経営成績の説明を詳しく読んだところ、各社次の通りである。経営成績の説明を読んだ段階では、ヤマックスを応援したくなった。

 カンダホールディングス(EDINETより)
 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ワクチン接種も始まり、一部、経済活動や個人消費に持ち直しの兆しが出てきたものの、依然として新型コロナウイルス感染症の流行とその長期化による影響を受け、予断を許さない経済状況が続いております。
このような経済環境の中、物流業界におきましては、国内外における貨物量は回復傾向であるものの新型コロナウイルスの感染が広がる前の水準迄には至らず、また、燃料価格が上昇し依然として厳しい状況が続いております。
当社グループにおきましては、国内部門では食品・衛生用品・日用雑貨等を中心に堅調な貨物量を維持しております。又、一昨年後半に開設しました物流センターも本格稼働を始めました。国際部門では世界経済の回復に合わせ、取扱い貨物量は特に航空宅配を中心にコロナ禍前の水準を上回っております。こういった状況の下、引続き適正運賃の確保、社会的なインフラとしての意識を強くした営業活動等により利益の向上に努めてまいりました。

 

 タカショー(EDINETより)
 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、一時持ち直しの動きも見られたものの、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う2度目の緊急事態宣言の影響により経済活動が抑制されたことから、依然として厳しい状況にあり、先行きは不透明な状況となっております。
当社グループを取り巻くガーデン・エクステリア業界におきましても新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けたものの2021年3月度における新設住宅着工戸数は21ヵ月ぶりに前年同月比1.5%の増加となりましたが、依然として先行きは不透明な状況となっております。また、昨年に引き続き、例年開催される展示会やイベント等も中止を余儀なくされました。
このような環境下において、新しい生活様式が浸透している中、花や植物など自然を取り入れることでストレスのない庭での暮らしが求められており、DX(デジタルトランスフォーメーション)による提案とお客様のカスタマイズに対応する製造の強化を図りました。さらに、リアルとネットを融合したハイブリット型ショールームとして2021年3月1日に名古屋支店を移転新設し、営業活動の強化を図りました。また、海外の販売においては、ホームデポやコストコを始めとする世界の有力店との取引も本格化され、e-コマースにおいてはアマゾンや自社サイトに
おいてドロップシップ方式による販売活動の強化を図りました。

 

 ヤマックス(EDINETより)
 当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大の長期化により経済活動が大きく制限される中、ワクチン接種による効果への期待が高まるものの、変異株の出現や再拡大の兆しなど新型コロナウイルス感染症の終息時期が見通せず、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く経営環境におきましては、気候変動の影響により激甚化・頻発化する風水害や切迫する地震災害等に屈しない強靭な国土づくりを目標とした国の公共事業投資への方針は前年度と変わらず、2021年度の公共事業投資予算も、前年度末に補正予算として決定された15兆円規模の「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」と合わせ、前年度予算を上回る額にて決定され、防災・減災、国土強靭化の推進やインフラ老朽化対策を中心とした動きが活発になるものと予測しております。
このような状況のもと、当社グループは、前年度より継続して国土強靭化に向けた防災・減災対策や道路・橋梁等の各種インフラ老朽化対策に対する各地方自治体の動向に注視をより深めるとともに、社会資本の整備に向けた具体策への情報収集に注力しております。また、2020年7月に人吉球磨地区を中心に熊本県南部で発生した豪雨災害への復旧工事に対しましては、工事の進捗に合わせ必要とされるコンクリート二次製品の安定的な供給が与えられた責務であるとの認識のもと、タイムリーな対応に努めております。

 

以上色々情報収集をし、業界が伸びていれば、一緒に伸びていけると感じた。

カンダホールディングスは、コロナショック前のR2.1月の株価約900円に対し、R3.8月現在の株価が約1,050円(PER7.3倍)と約15%増なのに対し、
同業のSGホールディングス(佐川急便)は、コロナショック前のR2.1月の株価約1,200円に対し、R3.8月現在の株価が約3,000円(PER25倍)と約150%増と急騰している。
ヤマトホールディングスは、コロナショック前のR2.1月の株価約1,800円に対し、R3.8月現在の株価が約3,000円(PER20倍)とこちらも約65%増と急騰している。
日本通運は、コロナショック前のR2.1月の株価約6,000円に対し、R3.8月現在の株価が約8,500円(PER15倍)とこちらも約40%増と急騰している。

ヤマックスは、コロナショック前のR2.1月の株価約400円に対し、R3.8月現在の株価が約550円(PER5.7倍)と約37%増なのに対し、
同業の太平洋セメントは、コロナショック前のR2.1月の株価約3,000円に対し、R3.8月現在の株価が約2,500円(PER7.8倍)と約15%減少している。
住友大阪セメントは、コロナショック前のR2.1月の株価約4,500円に対し、R3.8月現在の株価が約3,000円(PER14.7倍)とこちらも約30%減少している。

タカショーは株価が上がってしまっているので、今からは買うのは危険と判断し、カンダホールディングスとヤマックスのどちらかとする。
業界大手の株価が急騰している運送業界において、カンダホールディングスは出遅れ感があり、また、コロナ禍になって1年以上が経ち人流は抑えないといけないけど、逆に物流は止められないという流れになっているので、これからの上昇余力に期待し、カンダホールディングスとする。

以上が社内決済の分析です。

 

次回のブログは、今回購入銘柄に決定したカンダホールディングスの株をSBI証券から購入するレポートです。
是非、ご覧ください。

 

staff/teratani

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