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株式投資 銘柄選び No.7 PBR根拠(決定)

現在、弊社では経営コンサルティングの際に多くご質問をいただく資産運用についてのブログを更新しております。

テーマは「100万円をいくらに増やせるか」です。

証券会社選び、投資先選定の根拠、株主優待の紹介、アニュアルレポートの見方、用語解説、株価の推移、社会情勢と株価の関係などもまじえながら、実際に運用を行いそのレポートを公開しています。

 

下記のテーマごとに1つ、合計10銘柄(1銘柄10万円の予算)を購入していきます。
まず、1テーマにつきスタッフが選んだ銘柄を3つずつ紹介。
その後、社内決済で1銘柄にしぼり、購入するという流れです。

  テーマ 10種類  購入した銘柄
1  ROAを根拠に1社 朝日ネット(東証一部3834)
2  ROSを根拠に1社 新日本科学(東証一部2395)
3  PBRを根拠に1社
4  PERを根拠に1社
5  環境問題に力を入れている会社の銘柄を1社
6  テレワークに関連する銘柄を1社
7  新型コロナに関する銘柄を1社
8  菅総理に関する銘柄を1社
9  埼玉県の会社の銘柄を1社
10  三重県の会社の銘柄を1社

 

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前回のブログでは、3番目のテーマ「PBRを根拠」にしスタッフが選んだ3つの銘柄を紹介しました。
今日はその3つから社内決済で絞った銘柄を1つ(購入する銘柄)発表します。

 

まずスタッフが選んだ3銘柄は下記です。

① 日東ベスト      (コード2877)
② 東京エネシス     (コード1945)
③ ヤマダホールディングス(コード9831)

この中から購入する1銘柄は下記となりました。

 

 

≪ 社内決済 結果 ≫

 

銘柄 : ③ヤマダホールディングス [東証一部 コード9831]  → HP

根拠 :

・R3.3月期においてPBR 0.75割安である。

・令和3年5月6日に開示されたR4.3月期予想で、増益を見込んでいるにもかかわらず、R3.3月期の株価597円に対して令和3年8月10日現在の株価が500円に下がっており、今後上昇が見込める。

・令和3年8月5日に開示された1Q四半期報告書に「当社グループが属する家電流通業界は、都市部の人流は回復傾向にあるものの、前期における特別定額給付金支給や『新生活様式』に対応したテレワーク、巣ごもり商品などによる一過性の需要に対する反動減がありました。」との記載があり、ややネガティブに感じられるが「新生活様式」への対応は一過性のものではなく、これからもしばらくは企業、従業員、家庭、教育現場などでの試行錯誤が続く可能性もあるため、それらが設備投資、買換え投資につながれば、むしろ「景気対策としての公共事業投資」のような「景気対策としての新生活様式投資」と前向きに考えこともできる。

 

≪ 社内決済 分析 ≫

 

①日東ベスト

・R3.3月期においてPBR0.65と割安だが、ROA、ROSともに1%台というのは利益率が低いように感じられる。

・令和3年5月14日開示された、R4.3月期予想で、増収増益を見込んでいるが、令和3年8月10日現在の株価837円からの上昇は、過去の株価推移をみる900円くらいまでと予想され、上昇余力が少ないと感じられた。

 

②東京エネシス

・R3.3月期においてPBR0.48と3社の中で一番割安であるが、ROSは6.6%と3社の中で一番高い。3社の中で一番割安なのに、一番利益率が高い。

・電気、ガスなどエネルギーは日本の国力の根幹であり、エネルギーが通らなかったら、病院を開けることも、家で食事やお風呂に入ることも、工場を動かすこともできない。
衣食住の前段階の産業であるから必ず需要がある。また、今後国として再生可能エネルギーへの投資が期待され、業績、株価の上昇が期待できる。

・筆頭株主は東京電力ホールディングスである。
主要取引先も東京電力であり、R3.3月期の有価証券報告書に「電力関連設備工事の主要部分は、その他の関係会社である東京電力ホールディングス(株)を含む東京電力グループより受注しております。」と記載されていることから、東京電力の影響を大きく受ける会社である。
令和3年8月10日現在の東京エネシスの株価は987円であるが、東京電力ホールディングスの株価は290円(PBR0.15倍)と東日本大震災前の株価約2,000円の1/7ほどに低迷している。東京エネシスの東日本大震災前の株価が約500円であったことを考えると、発注元の株価が1/7に低迷しているのに、下請け先の株価が倍近く上昇しているという矛盾が生じているように感じられる。
東京電力は震災の賠償などまだ果たさなければいけない社会的な責任があると思うが、格付投資情報センターは令和3年8月5日に、東京電力ホールディングス、東京電力パワーグリッド、東京電力リニューアブルパワー3社の格付けをBBB+から、A-に引き上げており、投資対象になると考えられる。

<格付けの定義>
A 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。
BBB 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。

 

※ 今回の企画は、予算10万円のため、ヤマダホールディングスを購入した後、5万円予算が残る。
残った予算で東京エネシスは購入できないが、東京電力ホールディングスは購入できるため、東京電力ホールディングスも購入することにする。

 

 

以上が社内決済の分析です。

 

次回のブログは、今回購入銘柄に決定したヤマダホールディングスの株をSBI証券から購入するレポートです。
是非、ご覧ください。

 

staff/teratani

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