株式投資 銘柄選び No.15 コロナウィルス関連(決定)
現在、弊社では経営コンサルティングの際に多くご質問をいただく資産運用についてのブログを更新しております。
テーマは「100万円をいくらに増やせるか」です。
証券会社選び、投資先選定の根拠、株主優待の紹介、アニュアルレポートの見方、用語解説、株価の推移、社会情勢と株価の関係などもまじえながら、実際に運用を行いそのレポートを公開しています。
下記のテーマごとに1つ、合計10銘柄(1銘柄10万円の予算)を購入していきます。
まず、1テーマにつきスタッフが選んだ銘柄を3つずつ紹介。
その後、社内決済で1銘柄にしぼり、購入するという流れです。
テーマ 10種類 | 購入した銘柄 | |
1 | ROAを根拠に1社 | 朝日ネット(東証一部3834) |
2 | ROSを根拠に1社 | 新日本科学(東証一部2395) |
3 | PBRを根拠に1社 | ヤマダホールディングス(東証一部9831) |
4 | PERを根拠に1社 | カンダホールディングス(東証二部9059) |
5 | 環境問題に力を入れている会社の銘柄を1社 | 秋川牧園(JASDAQ1380) |
6 | テレワークに関連する銘柄を1社 | JTP(JASDAQ2488) |
7 | 新型コロナに関連する銘柄を1社 | |
8 | 菅総理に関する銘柄を1社 | |
9 | 埼玉県の会社の銘柄を1社 | |
10 | 三重県の会社の銘柄を1社 | |
番外編 | 決済の根拠レポートはこちら ⇒株式投資 銘柄選び No.7 PBR根拠(決定) |
東京電力HD(東証一部9501) |
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今回のブログでは、7番目のテーマ「新型コロナに関連」する銘柄としてスタッフが選んだ3つから社内決済で絞った銘柄を1つ発表します。
まずスタッフが選んだ3銘柄は下記です。
① アゼアス (コード3161)
② スクロール (コード8005)
③ 三越伊勢丹ホールディングス (コード3099)
この中から購入する1銘柄は下記となりました。
≪ 社内決済 結果 ≫
銘柄 : ②スクロール [東証一部 コード8005] → HP
≪ 社内決済 分析 ≫
< アゼアス >
PER 15.6倍 普通
PBR 0.68倍 安い
利回り 2.74% やや安い
自己資本比率 74% 高い
営業CF +
投資CF +
フリーCF +
時価総額 44.4億円 小型株
決算 2020.4月期、2021.4月期、2022.4月期 減益
株価 コロナ前 2020.1月600円、2021.4月800円、2021.9月700円
従業員数 224名
HP
事業内容 国内10か所、海外5か所
防護服・環境資機材・・・化学防護服(デュポン™タイベック®製等)の製造、販売 。環境対策用資機材の製造・販売。
機能性建材・・・畳表、畳床用ポリスチレンフォーム、インシュレーションボード、畳糸、畳縁、畳機械その他畳資材の販売。
アパレル資材・・・裏地、芯地、袋地(ポケット地)、腰裏ベルト、型カット品、その他繊維副資材の製造、販売。
開示
2021.4期 防護服・環境資機材事業は堅調に推移し増益、コロナで営業活動が制約されて交通費、広告費が減ったので増益 。
2022.4期 2021.6.11現在入社可能な情報だけだと減収減益予想。
所見
海外展開に力を入れれば伸びる企業と感じた。
通期減収減益予想で、1Qも前年同月比で予想通り減収減益になっているので見送りとする。
< スクロール >
PER 11.2倍 やや安め
PBR 1.18倍 普通
利回り 2.21% やや安め
自己資本比率 56% 高い
営業CF +
投資CF -
フリーCF +
時価総額 315億円 小型株
決算 2020.3月期、2021.3月期、2022.3月期 コロナ前よりは増収増益増配だが、前期からは減収、減益、減配
株価 2020.1月400円、2021.3月1200円、2021.9月900円
従業員数 単体約300名 連結約900名
HP
事業紹介 主な事業は、女性アパレル、雑貨、化粧品・健康食品・旅行等の通信販売業(BtoC、BtoBtoC)およびEC・通販事業者へのソリューション事業。
・通販事業 「毎日が楽しくなるような商品」を全国の生協様をはじめとした組織会員向けに販売する「通販事業」
・ソリューション事業 通販事業者の事業を発展させるための改善提案を行う「ソリューション事業」
・eコマース事業 「毎日が楽しくなるような商品」をインターネットで販売する「eコマース事業」
・健康品事業 「ちょっといい物語」のあるオリジナルブランド化粧品や健康食品を販売する「健粧品事業」
・旅行事業 日帰りバスツアーなどの国内旅行の他、海外からの訪日ツアーなどコトサービスを展開する「旅行事業」
開示
2021.3月期 巣ごもり需要で大幅増収増益となった。
2022.3月期 巣ごもり需要の影響が小さくなることが予想されるので、減収減益予想。
所見
通期減収減益予想だけど、1Qは前年同月比増収増益になっている。通期も上方修正が入ると予想し買いと判断した。
< 三越伊勢丹ホールディングス >
PER 308倍 高め
PBR 0.64倍 安い
利回り 1.24% 低い
自己資本比率 41.2% 普通
営業CF +
投資CF -
フリーCF -
時価総額 3205億円 大きい
決算 2020.3月期、2021.3月期、2022.3月期 コロナ前に比べて大幅減収、ギリギリ黒字転換、売上見通しがコロナ前に比べて1/3になっているのは衝撃
株価 2020.1月1000円、2021.3月600円、2021.9月800円
従業員数 単体493名 連結11,588名 外臨時8,419名
HP
グループ会社事業 百貨店業を中心にクレジット・金融・友の会業、不動産業、その他の事業セグメントで構成。グループ企業44社。
①百貨店業・・・売上高の約8割を占めるコア事業
・三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井の4つの暖簾
・国内・海外24社の百貨店企業
・国内百貨店は北海道から九州まで20店舗
・海外店は中国・東南アジアを中心に29店舗
②クレジット・金融・友の会業・・・三越伊勢丹グループのクレジットカード会社である㈱エムアイカードと、友の会運営を行う㈱エムアイ友の会の2社から成る事業。
エムアイカードは高感度で購買力のある約290万人の会員で構成。
⓷不動産業・・・建装・デザインやリノベーション事業を手掛ける㈱三越伊勢丹プロパティ・デザインなど5社で構成されている事業。
三越伊勢丹グループが保有している国内有数の不動産のさらなる価値向上を目指して、長期視点での店舗再開発や商業不動産事業の強化を行っていく。
④その他・・・三越伊勢丹グループの力を最大限高めていく基盤となる人材派遣や教育研修、情報システム、物流サービス等の事業に加えお客さまとの接点を拡大する旅行などの事業、ベンチャー企業への投資を行う事業など合計13社で構成 。
開示
2021.3月期 国内の緊急事態宣言の影響、インバウンド需要の回復の遅れにより多大な影響を受けた。消費マインドの低迷。
2022.3月期 今後の見通しは数字しか開示されていない。コメントできない(文章にできない)ほど厳しいのかなと感じた。
所見
HPを見ると力は間違いなくあると感じるが、この規模で最終利益予想が1億円しかないのは、厳しいので見送りとする。
2021.1-3月期 最終赤字
2021.4-6月期 最終赤字
現在の株価が、コロナ前の株価とそう変わらない水準なのは、ワクチン接種により半年後には業績が回復すると予想している人が多いのかもしれないが、2四半期連続赤字はやはり厳しいと思う。
以上が社内決済の分析です。
次回のブログは、今回購入銘柄に決定したスクロールの株をSBI証券から購入するレポートです。
是非、ご覧ください。
staff/teratani
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